信州しおじり木質バイオマス推進協議会の発展的解消について
「信州しおじり木質バイオマス推進協議会」は、森林の再生と林業・木材産業の振興、再生可能エネルギーの先駆的利用を目指す「信州F・POWERプロジェクト」の始動に伴い、平成24年12月より、新しい林業の創生による森林資源の有効活用や、自然エネルギーを利用した地域活性化の創造に向けた検討を進めてきました。また、平成28年度からは、国の地方創生推進交付金に係る「木質バイオマス循環自立創生事業」の取組成果の評価機関として、本事業に共同で取り組む3市村(塩尻市、朝日村及び筑北村)の取組状況等についても広く審議してきたところです。
協議会発足から9年が経過する中で、平成27年4月には大規模製材加工施設が稼働を始め、令和2年10月には本プロジェクトの中核施設である木質バイオマス発電所がいよいよ商業運転を開始し、「森林を生かし、森林に生かされる豊かな暮らし」の実現に向けた挑戦への新たな一歩が踏み出されました。また、3市村が取り組んできた「木質バイオマス循環自立創生事業」も、令和2年度をもって5年間の事業期間が終了し、今後は、各自治体がこれまでの取組を地域内で自立化・自走化させていく新たな段階へと移行します。
この間、関係者各位の尽力により、森林に関わるさまざまな取組が着実に進捗しつつあり、しかし、克服すべき課題もまだまだ残されています。一方で、本プロジェクトを含めた各取組が新たな節目を迎える中、また、協議会発足当時から協議すべき課題やテーマも大きく変節している中で、本協議会は、本年12月17日の委員任期の満了をもって「発展的解消」いたします。
今後は、いま一度、「信州F・POWERプロジェクト」の理念実現に向けた現状課題や、真に協議すべきテーマ等を事業関係者とともに精査しながら、新たな協議体の必要性やそのあり方等を含め検討・研究を進めてまいります。