よくあるご質問

Q. 今回のプロジェクトで期待される効果は?

A. プロジェクトを成功させることにより
①林業の活性化(新たな産業づくり
②森林機能の維持
③再生可能エネルギーを利用した新たな環境モデルや環境ブランドの創出
④雇用の場づくり
⑤視察や見学などに訪れる交流人口の増加
など、その波及効果は多岐にわたるものと期待しています。豊かな森林を未来に引き継ぐために、地域の元気を生み出すために、産学官が連携して挑戦していきます。

Q. 工場からの排気や騒音など、環境への影響は?

A. 発電施設で使用する燃料は木質バイオマスのため、廃棄物処理施設などと違い、排気ガス中のダイオキシン類はほとんど発生しません。なお、生木を使用するため白煙(水蒸気)が発生します。また、景観や騒音などに配慮するため、主要設備は屋内に設置します。平成27年2月に、塩尻市、北熊井区、征矢野建材株式会社、ソヤノウッドパワー株式会社で環境保全協定を締結し、地域の環境をしっかりと守っていきます。

Q. 木材運搬などで、どのくらい交通量が増えるの?

A. 木材や製品などの運搬で生じる交通量は、大型トラックやトレーラーが1日当たり延べ 110~ 120台(往復)と見込んでいます。これに合わせ、地元の皆さんなどと協議しながら運搬路の整備を進めていきます。

Q. 松くい虫や放射能の被害木が持ち込まれないか心配です。

A. 松くい虫の被害木は、被害地域において幼虫が殺傷される状態までチップ加工されてから、施設に搬入されます。
また、薪などとして使用できる木材の放射性物質濃度は、国で 40 ベクレル /kg 以下と定められており、県内ではほぼ全域で安全性が確認されています(平成23 年 12 月時点)。なお、今回の発電施設で使用する木材は、林野庁が定めるガイドラインに基づく産地証明が必要となります。

Q. 年間 20.5万㎥の木材を確保するため、どのような取り組みをするの?

A. 県内の民有林は1年間に約2百万㎥の成長量がありますが、現在はその8%程度しか活かせていません。今後、県を中心に林業経営団地の設定や集中的な路網整備など林業現場の基盤整備を進めるとともに、林業従事者の人材育成を積極的に推進することで、新たな木材生産量の創出を目指します。
長野県の新しい林業の仕組み作りに向けて、県を挙げて取り組んでいきます。