塩尻市民のみなさまへ

活動の目的

全木利用型製材工場および、木質バイオマス発電施設の稼働

全木利用型製材工場の活動目標

長野県の年間素材生産量に相当する木材約20.5万㎥の持続的需要と、再生可能エネルギーの創出を図るため、曲りが強いなどの理由から、これまで積極的な利用がなされなかった、アカマツや広葉樹を主体とした製材•加工工場、未利用材と製材で発生する端材を利用したバイオマス発電所の併設を目指します。

製材・加工工場では、アカマツや広葉樹を主体に約10万㎥を利用し、約18万坪の床材(フローリング材)を製造する計画です。販路の見込みについては、国内の年間住宅着工数は約83万戸あり、1戸あたり30坪と仮定し、約2,500万坪の需要が毎年見込まれます。そのうち約18万坪分の建材製造を本工場で計画しております。

これまで外材を輸入し利用していた建材に代わり、国際競争力のある建材として市場に流通させることを目指します。

バイオマス発電所の活動目標

バイオマス発電所では、建材の製造過程で発生した端材に加え、建材、構造材に適さない県産材約10.5万㎡をチップ化し、燃料として利用します。発電施設では1.45万kwの発電が可能で、発電した電気は工場で利用するものを除き売電します。

なお、一般家庭1日あたりの消費電力は約15kw/日(H20京都市発表)程度であることから、約19,000世帯/日分の電力提供が見込まれます。

熱を利用した地域活性化の創出

熱を利用した地域活性化

地域への熱供給については、製材加工過程で生じる「おが粉」から木質ペレット燃料を製造し、木質バイオマス燃料を供給します。このエネルギーを、農業をはじめ、多方面に供給・利用することで、地域の活性化を創出してまいります。

雇用の創出

本プロジェクトの実施により、素材生産による雇用で約250人/年、運搬による雇用で約100人/年、製材工場の雇用で約40人/年、発電施設で約25人/年、合計約400人/年の新たな雇用が創出される見込みです。また、本プロジェクト実施による経済効果は、20年間で約500億~700億円を見込んでおります。