塩尻市民のみなさまへ

林業再生

長野県の森林の現状

長野県は、県土の78%を森林が占めています。
森林面積と人工林面積が全国3番目と、全国でも有数の森林県です。

(人工林: 人が木を植えて、育てた森林)

森林面積 (ha) 森林率 (%)
北海道 5,538,469 高知県 84.3%
岩手県 1,174,467 岐阜県 81.5%
長野県 1,059,821 島根県 78.4%
福島県 972,247 長野県 78.1%
岐阜県 856,674 山梨県 78.0%
全国 25,096,987 全国 67.3%

林業生産活動の停滞に伴う、林業のサイクル、森林と人との絆喪失

全木利用型製材工場の活動目標

木材価格の低迷などにより、林業の採算性が悪化。また、薪・炭などのエネルギー利用の減少により、森林と人との多様な結びつきも途切れつつあります。その結果、「間伐」などの手入れが不十分で、森林の荒廃が懸念されております。

これからの森林との関わり方

民有林の森林資源(蓄積)の推移

県内の民有林は1年間に約2百万㎥の蓄積量(成長量)が増加。その反面、長野県(民有林)で活用されているのは成長量の約8%、約16万㎡程度のみで、そのほとんどが利用されておりません。

また、利用されないことで、手入れが不十分な森林が増え、獣虫害の拡大、森林の荒廃が懸念されております。なお、林業先進国のオーストリアでは、成長量の約85%まで利用されております。

民有林の森林資源(蓄積)の推移

県内の民有林は1年間に約2百万㎥の蓄積量(成長量)が増加、林業先進国のオーストリアでは、成長量の85%まで利用。

長野県(民有林)で利用されているのは約16万㎥で成長量の約8%と、ほとんど利用されていない。

当プロジェクトでは、森林を育てる時代から活用する時代へとシフトし、新しい林業の創生を目指すことで、森林整備と平行した、新しいエネルギー活用のカタチを実現してまいりたいと考えております。

山の木は「育てる」から「使う」時代へ

塩尻市は全面積の約76%が森林です。そして、民有林の約57%が、戦後まもなく植えられた人工林で、そのほとんどが間伐の必要な時期を迎えています。また、10年後には、人工林の約87%が樹齢50年以上に達し、森林もまた深刻な少子高齢化を迎えます。
豊かで健康な森林を維持するためには、木を収穫し、上手に使っていく必要があります。

みんなが積極的に木を使ったりすることで、森林資源を残す好循環が生まれます。
塩尻市では、長野県や民間企業などと協力して「森林の育成と木材利用の持続的サイクル」の実現を目指す「信州F・POWERプロジェクト」に取り組んでいます。

(出典: 林野庁業務資料)